一条の光くれた「 タマちゃん」 4/4 57才
      まず書き出しから。
     「暗雲立ち込める地球。見るもの聞くもの、そのすべてに戦慄が走る。(中略)「青くて美しい
     宝石」は、才知にたけたモノによって奈落の底のどこまで転がってゆけば気が済むというの
     だろう。」と、その表現は詩的だが今起こっている戦争を明らかに指している。
      続いて、
      「こんな中、小さな生物がわずか一頭で私たちに一条の光を、笑みをもたらしてくれてい
     る。」と投稿人が挙げた生物、それは。

       「アザラシの『タマちゃん』である。」

      脱力感。またタマちゃんかよ。この世界で起こっている出来事から癒してくれる生物は別に
     タマちゃんだけではあるまい。人それぞれだし。てか、タマちゃんで癒されてる人って本当に
     いたんだなあ。と妙なところで感心。
      しかも、この後タマちゃんの「癒し場所」は私の想像の範疇を超えることになる。

     「彼は、何と岡山県公立高校入試問題の『理科』で真っ先に写真入りで
    登場してくれた。」

     のだそうだ。いきなり高校入試かよ。さっきまでの浸りきっていた戦争の話題は一体どうなった
    のか。暗いニュースが続く中、「タマちゃん」が癒してくれているのではなかったのか。
     そして更に、

      「『緊張がほぐれた』『タマちゃんが応援してくれているようで、うれしかっ
    た』と受験生たち。」

     試験中だろう。癒されていてどうする。それにタマちゃん、どういう意図で出されたか分からな
    いがちょっと出ただけで「応援してくれている」ことになっているし。そんなに癒されたいのか。

   あらゆる面を高校で磨きたい 4/5 高1
    中学校で一番力を入れたのは何といっても『学習』だ。と言い切る投稿人。何でも、小学校で
    はそれほど勉強ができる方ではなかったそうだが、中学校に入ってから学習時間が増え、成
    績がはね上がったとか。結構なことだ。
    そんな投稿人、高校では特にどれと決めていないがとりあえず運動をしたいと思っているらし
    い。

      「中学校では何かと運動不足だったのでこれが大目標だ。」

    運動不足ねえ。高校生でもそういうことを考えるのだろうか。何かジジくさいなあと思いながら
   先を読む。

      「将来は、地方公務員になりたいと思っている。そのためには高校で
    自分のあらゆる面を磨かなければならない。」

    さっき私が感じたことはやはり間違いではなかった。そしてここでも就職希望は地方公務員。
    ちっ。
    まだ高1だろう。もうちょっと冒険してやろうって気にはならないのだろうか。
    しかも、地方公務員になることと「あらゆる面を磨かなければ」と思う根拠がまるで分からない。
    地方公務員の持つ意味「安定」と「あらゆる面を磨く」ことは対極にあるような気がするのだが。
    「あらゆる面を磨こう」と思っている先の目標が地方公務員とは。これでは磨き方も何だか無難
    そうである。
    断っておくが、別に私は地方公務員を悪く言っているつもりはない。なれるもんなら私もなりた
   いくらいだ。
    ここで私が言いたいのは、高校1年生という、まだ何でもなれそうな可能性を持つ年代の少年
   に、まだ何もやっていないうちから安易に「安定」へ流れて欲しくないだけなのだ。
    そしてこの投稿人、運動不足解消に早朝マラソンしそうな感じ。いや、なんとなく。

   新しいことに踏み出す勇気を 4/11 16才
      去年、高校に入学したものの1ケ月で中退したという投稿人。理由は、いつも人からどう思
     われているのか、人とどう接していいか分からず不安で泣く日が続き、「何で私は生まれて
     きたの」と思うようになったからだと言う。
      その後、興味のあったヘルパーの資格を取り、介護の厳しさを知った投稿人、できるかどう
     か不安になり1人で家でいる時間が増え、またも「自分は必要なのだろうか」と思い悩む日々
     が続いたそうだ。
      それでも、自分のことを「人に心を開けず強がり、素直になれず作り笑顔をしている」と冷静
     に判断しているようだ。そんな自分を変えたくてピアスを開けたりもしたらしいのだが。
      こういう悩みって、大なり小なりみんな持っているもんだと思うんだがなあ。特に若い頃は。
     皆不安なのだが、それを隠すために対して仲がよくもない友達と連れ立ったり、やたらメール
     交換してみたり。そうやって寂しさや不安を紛らわせるタイプならいいが、この投稿人はそう
     いうことも苦手だったのだろうな。と勝手に推測してみたり。
      まだ16才だ。この悩みから完全に抜け出すにはもう少し時間がかかりそうだなあと思いな
     がら読んでいた。すると、

      「でも、これからは精神的に強くなり人に話しかけたり新しいことに踏み
    出す
勇気を持ち、子どもが好きなのでベビーシッターの勉強ができれば
    と思っています。」

     おいおい。どうしたんだ、急に。後半になっていきなり人格が変わったようではないか。
      それに、新しいことに踏み出す勇気を持ち、って、学校を辞めてもヘルパーの資格を
      取ったり、自分を変えようとピアスを開けたりと投稿人には十分それができていると思うの
      だが。
       投稿人に必要なのは「新しいこと」よりも「今目の前にあることから逃げ出さないこと」だと
      思う。このままベビーシッターの勉強をして資格を取ったとしても、それを目の前にすると
      思い悩み結局投げ出してしまいそうな感じだし。
       挑戦すればいいってもんじゃないぞ、投稿人。

  風呂の時計やめ ゆっくり入浴を 4/12 54才
  
 先日、浴室につけていた時計が動かなくなった時、「新しいのを買って来ようか」と言った
      投稿人に「洗面所にあるからいらんのんじゃあねえん。(いらないんじゃない?)うちには
      時計がありすぎじゃあねえん(ありすぎじゃないの?)」と娘から言われたそうだ。
       その言葉に、

       「あらためて家の中を見回してみると、各部屋に2、3個が。」

     すごいなあ。各部屋に2、3個時計のある家。どんなんだろう。そりゃ、風呂の時計が壊れ
     ても娘から「洗面所にあるからいいよ」なんて言われてしまうくらいだもんな。投稿人も自
     分で「時計がないと落ち着かない私」と認めてはいるが。  
       逆に私自身、時計を持たないのでこういう感覚はちょっとよく分からない。そんなに時間
     って気になるもんだろうか。風呂や洗面所にあったら却って落ち着かないんだけど。      

 

                      

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