30年後のざんげ 心温まる出来事 8/2 77才
  
投稿人の元に、デザイン専門学校を昭和46年に卒業した男性が訪ねてきたと言う。
      どうやら、当時、校庭に止めてあった投稿人の車にぶつけてバンパーを壊してその
     ままで、30年間ずっと思いつづけて来たのでお詫びにやってきたのだそうだ。

      さ。さんじゅうねん。これを額面通りに「いい話」ととるか、「気が弱いが粘着質の男性の
     話」ととるか、それは人それぞれではあるが。(言うまでもなく私は後者だ)

      話はそれで終わらない。
      この投稿のすごいところは、

      「昭和42年から『岡5』で乗り続けているその車。」

     謝る方も謝る方だが、ぶつけられた方もすごい。こんな古い車、めったにお目にかかること
     はないだろう。それだけならまだしも、そんな車のバンパーを壊し、30年後に謝りに来る人が
     いるとは。
      いざ謝りに行って、まだその車が車庫にあるのをみたその男性の罪悪感は更に増したこと
     だろう。それにしても年月の長さではどっちもどっちの投稿である。
 

  自然との共存 クマに教わる 8/6 49才
   
先日、投稿人が林道をゆっくりと車を走らせていた時のこと。カーブを曲がった時に
       目の前を黒い獣が横切ったのだそうだ。大きさは中型犬よりも大きいサイズ。
        とっさに「ツキノワグマだ!」と思った投稿人、

       「前後の見境なく車を降りて追いかけてしまいました。」

      本当に見境がなくなっているな、投稿人。追いかけてどうするつもりだったのだろう。
       まあ、無事だったからこうやって投稿しているわけなのだが。

       このクマを発見したことで、自然との共存についていろいろと思いを馳せる投稿人。
       人間は自然とうまくやっていけるはずだと。どうして怖い思いをしてまでクマが人里まで
       おりてくるのか皆で考えてみませんか、と。
        そして、最後の一文。

       「クマさんも『くまった、くまった』と言ってますよ。」

      ああ、言ってしまったか。恐れていたことではあった。何となく文面からお茶目さを感じ
      させていた投稿人だ。こうでも言わなきゃ気が済まなかったであろう。そして私も、無視す
      るのが悪い気がしたのだ。ここで絡んでやらないといけないような使命感。何だかボラン
      ティアの気分。だって、ほっとけないんだもん。

      電車で席譲られ自分の態度反省 8/8 72才
       右ひざの関節痛で歩行が困難なため、杖を常用していると言う投稿人。先日、電車に
      乗った投稿人、すでに満席で数人は立っていたそうだ。
       投稿人も座ろうとは思わなかったらしいが、何気なく立ったすぐ前に中年の女性がおり
      ごく普通に席を譲ってくれたのだそうだ。1度は断ったが、その女性がごく自然に「どうぞ」
      と言われ席を離れたとのこと。
       まさか自分が譲られる身になろうとは思わなかった投稿人。女性に感謝するとともに、 

       「自分の態度の中に席を譲れと、これ見よがしに杖を誇示したようなと
      ころがあったのではないかと反省し、気を付けなくてはと思っている。」 

       なんでここで素直に甘えられないかなあ、投稿人。謙虚と言えばそうだが、何も自分が
      反省することはないぞ。
       それに、杖は隠せるもんじゃないからな。隠すと悪目立ちしそうだし。服の中とか。背中と
      かに入れてみたりして。これはこれで逆に怖くて譲られないかもしれないが。
       それに、72才の投稿人。世間一般で言えば十分お年寄りである。杖を使っていなくても
      席は譲られるぞ、きっと。そんな時また反省するのだろうか。あまりにも格好が年寄りすぎた
      のだろうか、とか。だったら激しく若作りしてみるのもいい。杖同様、怖がられて席を譲られ
      る心配もないだろう。多分。 

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