「 笑わせる」が本年度の目標 5/2 高2
  
「私は頼られる人になりたいです。」と言う投稿人。投稿人いわく、頼る人は相手に迷惑を
     かけてしまうからだそうで、かく言う投稿人自身も迷惑をかけることの方が多いそうだ。それ
     でもたまには頼られることもあるとかで、そんな時はどんなに小さなことでも頼られるとうれし
     いとか。それはそうだろうな、と思いながら読んでいると


  
「もちろん嫌になる時もありますが。」

     ・・・・正直だな、投稿人。
     そして、次の投稿人の文章。
     「私は感情がとても強いです。」出たな、箇条書き。書き出しの文章と思わず読み直して
     しまった。気を取り直し、続けて読む。
     「誰かに頼ってその人に『頼らないで』って言われたら、それだけで涙が出てきます。」との
     こと。まあ、それは仕方がないとしてもその投稿人の気持ちは次の文章にこう表れている。

    「頼ったらいけない。つらいから。」

     つらいから、って。辛いのは自分の方だろう。「頼らないで」と言った本人は頼られて辛い
     わけではないのだ。この場合、「つらいけど」と書くのが正しいだろう。この辺りで相手のこと
     を思いやっているつもりがついつい自分の感情が先に出てしまっていることがよく分かる。

     最後に、「頼る」「頼られる」という話題が3分の2を占めるこの投稿でなぜ「笑わせる」とい
     うタイトルがつけられたのかと言うと、投稿人の担任の先生が「何か一つ目標を」と言われ
     たそうで、その時に立てた目標がこれだそうである。頼る・頼らないというさっきまでの思い
     は一体なんだったのだろうかと思ってみたり。

  モデルの気分 プリクラ大好き 5/3 中2
     まず、書き出しから。

     「私は今、大好きなマイブームがあります。」

     大好きなマイブーム。どっちかにしてほしい。大好きなものがあります、とか。マイブーム
     があります、とか。ついでに言うと「私には」の方がより分かりやすい。「私は今」と聞くと、
     どうしてもモノクロの今井美樹が「わたしはいま〜」と歌う姿をを思い出して困るのだ。い
     や別に困ってるほどではないけど。まあとにかく、そのマイブームがタイトルにある「プリク
     ラ」なのだが、

     「プリクラというのは4年くらい前からできていて、」

      せっかく解説までしてもらって申し訳ないのだが、プリクラができたのは投稿人が言う
     4年前よりずっと前なのだ。「ちまた」の読者は投稿人より年上の人が多く、中2である
     投稿人が物心つく頃から今まで、プリクラを1度でも撮った(あるいは見た)ことがある
     人が大部分だろうとも思われるし。
      推測だが、投稿人がプリクラを知ったのが4年前だったのだろう。自分が初めて目に
     したものイコール最初と思うのもよくある話だ。ずっと売れなかったバンドやアーティスト
     がある曲を境にヒットした時、ついついその曲をデビュー曲だと思ってしまうことに似てい
     る。
      私はよくその訂正役をやっていたが、自分自身「ミスチル」のデビュー曲を「クロスロー
     ド」だとついつい思ってしまっていた。まさか何曲も出していたとわ。いやはや。

     夫婦円満の秘策 両家の親大切に  5/7 69才
      「おじさん、馬子にも衣装なんて失礼よ!私は元がいいのよ元が」といきなり始まるのだ
     が、これは3月初旬に結婚したという投稿人のめいからの礼状の一節だそうだ。
     どんな礼状なんだ、と言うのはこの際置いておいて、こんな文章をめいが礼状に書いた
     理由は、挙式のキャンドルサービスの時にめいに皆が同じような言葉をかけていたのを
     聞いた投稿人、どうせ聞いてはいないだろうと意地悪に言った一言がきっかけだったよ
     うだ。このお互いのやりとりで、めいと投稿人である叔父の関係が微笑ましいものだなと
     思いながら先を読んでいた。
      全体的に、この投稿はめいに宛てて書かれているのだが、「結婚は我慢道場に
     入門するようなもの」だの、「幸せな家庭を築くということは、二人が我慢比べをすること
     のようです」だの、実際に結婚生活を送っている人が読めばなるほどなあ、と素直にうな
     ずけるようなことが書かれている。
      そして、その他にも「嫁ぎ先の親も、実家の親と同じように大切にすることが夫婦円満
     の秘策だと、披露宴の席で伝えたかった」という投稿人。

     
「私のステージは用意されていませんでした。」

     残念そうだなあ、投稿人。いや、実際残念だったのだろうな。じゃないとこんな風に書か
    ないものな。そんな素直な投稿人だが、もしかして、その恨みもあってキャンドルサービス
    の時に意地悪を言ってみたとか。だとしたら可愛すぎるぞ、投稿人。

  山菜摘みでは一声かけて  5/7 65才
     ワラビ、ゼンマイなど山菜が手近にあり、野良仕事の合間に一握り摘んでは夕食の一品
    に加えたり近所の人と交換したりと山菜のある生活を楽しんでいると言う投稿人。
     しかし、休日ともなると車で見知らぬ人たちが次々とやってきて、山や田畑を踏み荒ら
    し、枝を折り根こそぎ抜いて帰るそうだ。想像するとなんか凄すぎる光景なのだが。

     そんな時。 

    「『ちょっと待ってください。ここは私の土地ですよ。草を刈り管理して守っ
   ている者です』と言う言葉がのど元まで出かかります。」

     どうしてそう言わないのだろう。なぜそんな言葉を飲み込んでしまうのか。私にはそれが不
    思議だ。それを持ち主である投稿人が言わないで誰が言うというのだろう。
     そのくせ、

    「町から来る人も楽しく山菜摘みができ、私たちも気持ちよく迎えられる
   出会いができないでしょうか。」

    なんて言ってるし。そりゃ町から来る人は今でも十分楽しいはずだ。しかし、その気分を全
   く損ねずにそれに気がついてもらうなんて無理だろう。
    投稿人が言いにくいなら町ぐるみで対策を考えるとか。いろいろ方法はあると思うけどなあ。

    更に、

   「皆さん、近くに人がいたら声をかけて下さい。私たちは『どうぞどうぞ。
   良いお天気でよかったですね。』と言いたいのです。」

    と締めくくっている。
    自分達から声をかければいいではないか。町から来る人も、何も田畑を荒らそうと思って
   来ているわけではなく、「荒らしている」ことに気づいてないだけだろうし。
    挨拶がてらそういうことを教えてやればいいのではないかと思うが。相手に望んでばかりじゃ
   状況は変わらないと思うけど。

    休んでわかった学生生活の価値 5/11 学生
     投稿人は今、学校にいた時には分からなかった貴重な体験をしているとか。
     なんでも、今とある事情で学校には通っておらず、勉強は多少しているものの宿題はな
    く、早起きもしなくてよいのだそうだ。何だろう。大検かなあ、と思いながら読んでいく。
     これを聞くと、大勢の人がうらやましがるでしょう。と書く投稿人も実は以前はそう思って
    いたのだそうだ。しかし、

    「しかし、今では老人になるまで2度とこのような生活を送りたいとは思い
   ません。」

    なぜここで「老人」を出す。しかも、「ちまた」は多くの老人の方々も投稿しており、その投
    稿内容の殆どは「ボケ防止」「健康管理」が中心である。(当社調べ)なかでも、このような
    生活を送りたくない、送らないようにするにはどうすればいいのか、と言った内容は定番と
    なっている。そんな状況の中、この爆弾発言だ。これで投稿人の老人に対するイメージ
    が露呈されてしまったわけだ。
     ともすれば「老人」と呼ばれることさえ嫌う人が多いというのになあ。
     さて、これに対する反論は出るだろうか?
     それにしても、投稿人がしている「貴重な体験をしている」ってのがよく分からない。
     「学校にも通わず、宿題も早起きもしなくていい生活をしたことでこんな生活は2度と
    したくない」と思ったことが「貴重な体験」ならば、では今何をしているのか。「学校にも
    通わず、(以下略)」な生活か。でも「2度とこんな生活を送りたいとは思わない」んだよな。
     堂々巡りなんだけど。もしかしたら、「貴重な体験をしていました。」と過去形の方が
    いいような気がするが・・・。もしかして嫌だ、嫌だといいつつ現在進行形とか?
     それだけはやめて欲しい。

  機知や機転で人生を愉快に 5/15 74才
     暮らしの中でウィットや機転のきく人は素晴らしいと思う、ということで投稿人がどこか
    で見つけたと言うほほえましい情景を書いた記事を紹介している。
     妊婦さんが小さい長男を連れて産婦人科の診察室へ。寝台に仰向けになった母親の
    腹回りを看護師さんがメジャーで測り、「○○センチです」と言うのをじっと眺めていた長
    男。「僕も僕も」と言ってぐずりはじめ、母親が「だめ」と当惑していると看護師がとっさに
    「ハイ、お次は僕の番ですよ」と言い、子供を寝台に寝かせて子供のおなかにメジャー
    をあてがい、こう言った。

     「僕ちゃんのはハーイ3センチ。」

     なぜ3センチなのか。せっかく診察台にまで乗せて、オナカにメジャーまであてていると
    言うのに。ついでだからこの男の子の腹回りをきちんと測れば子供の機嫌も直った上に腹
    回りまで分かるというのに。これぞ一石二鳥ではないか。(腹回りまで知っておく必要はあま
    りないが)
     思えば、これは投稿の投稿なのだ。間接的ツッコミ。ちょっとめずらしいパターンかも。

  快進撃続く阪神 優勝間違いなし 5/15 64才
     タイトル通り、ここのところ快進撃を続けている阪神についての投稿だ。
     阪神ファンの投稿人はいろいろなデータを交えて自分なりに解説している。
     そして、とうとう終盤には

     「早すぎるかもしれないが優勝は間違いありません。」

    早すぎるって。いくらなんでも。今までの状況から考えても、阪神が調子がいいのは夏前ま
    で、と定説があるらしく、「今年は違うゾ!」と思ってはいても手放しで喜べないのが阪神ファ
    ンの実情らしい。
     阪神ファンのとある作家が「優勝を口に出すと消えてしまいそうな気がするので私はあえて
    喜ばない。見守るだけだ」とまで書いていたのを見つけた。
     阪神ファンも大変だなあ。

                       

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