PPK目指し今年も頑張る 1/4  73才
  
やはり、新年ということもあって「今年の抱負」みたいな内容の投稿が多い。もちろん、この
     投稿もその一つ。
      新年も目標を決めて実行したいと思っている投稿人。

     「まず1週間に2度は外出し、グループの人たちと会話や趣味を楽しむ。
    次に笑顔であいさつし、1日に5回は大笑いする。(後略)」

     1週間に2度だの、1日に5回だの、そんなこと考えて毎日過ごしていくのかなあ。じゃあ、
     例えばその週にグループの人たちと会ってなかったら『会話を楽しまなくっちゃ』とか思う
     のだろうか。1日に5回の大笑いにしてもなあ。午前と午後辺りで笑う配分を考えておかな
     きゃならないな。今日は何の予定もないから、午前中に2回は笑っておかなきゃアトが辛い
     な、とか。夜になってあと2回大笑いしなきゃならなかったら、おかしくもない場所で笑って
     おかなきゃならないし。
      それはそうと、何だろう、PPKって。これについては投稿文の最後の方でPPK目指してと
     触れているだけなのだが。ペー・パー子の略か?目指してどうする。そんなもの。      

     生活の中から夢見つけ努力 1/4  64才
  
そして、上の投稿を読んで「ヤだな、数ばっか数えてるの」と思っていたらこっちは上手だっ
     た。例によって例のごとく、年頭に誓いを立てる投稿人。余計なことだが、誌面では「年頭」
     が「念頭」になっていた。まあ、同じような意味なのだが、この場合「年頭」が正しいな。どっ
     ちの誤植か不明だが。

      「一善、十話、百回、千書、万歩」

      が目標なのだそうだ。これは大変だぞ。文字通り、1善は自分で良いと思うことを実践する
     こと。十話は、十人以上の人と会話すること。簡単な挨拶も1語と換算するのだそうだ。換算
     って・・・。百回は、身体のどの部分でもいいので100回回すのだとか。千書は千字程度の
     文字を書くこと。日記とは別だそうだから手厳しい。万歩は文字通り一万歩歩くこと。
      十人以上の人との会話についてはメモ用紙でも持ってなきゃワケが分からなくなるな。
     しかし、これこそ1日中数を数えながら生活しているようなものだな。こんなので千字の文字
     が書けるのだろうか。日記なんていつも
      「今日は12人と言葉を交わした。手首を回しながら散歩していたら途中でKさんに会った
     ので数を忘れてしまった。後で50回ほど余計に回しておいた」
      とかそんな風にならないか?
      それにしても数の目標を立てるのが好きだな。まあ、分かりやすくもあるが。73才と64才。
     そういう世代なのだろうか。分からん。   

   元気もらった高校の同窓会 1/9  37才
  
高校の同窓会に出席した投稿人。二次会でのこと。自分達の境遇について語り合う。投
    稿人も職場での悩みを抱えていたが、みなそれぞれ苦労しているらしかった。

     「一人はカラオケが上手になっていた。」

    う〜ん。カラオケが上手になっていたかあ。だからどうだと言うのだろう・・。久しぶりに会った
    同級生にそんな感想しか持たれないのはちょっと悲しいな。そう思いながら読んでいく。

     「コンピューター関係の会社に勤める彼が、どんな苦労があるのか言わ
   ないが、カラオケにのめり込んでいた。」
  

     たたみかけるようにもう一言。「苦労」と「カラオケ」は必ずしもつながるものとは思えないの
   だが、それともそう思えるほど病的なのめり込み方だったのだろうか。間髪入れずに自分の曲
   を次々に入れるとか。人の話も聞かずにずっと曲を選んでいるとか。(これは私か)そしてその
   分厚い本を閉じ、人の話を聞くふりをして実は自分が見ていたところを何気に指で挟んでいる
   とか。(すまん、これも私だ)そして更に、

     「私と同じで太っていた。」

    余計なお世話だ。と本人なら言いたくなるだろう。しかも投稿人が「太っている」こともここで
    分かってしまった。まあ、それはいいとして、この3つの文章、実はつながっているのだ。素晴
    らしいほどのブツ切りである。もうちょっと自然に流れるように書いてくれないかなあ。例えば、

     「コンピューター関係の会社に勤める彼が、カラオケが上手になっていたことに驚いた。ど
    んな苦労があるのか言わないが、ストレス解消でカラオケにのめり込んでしまっていたのかと
    思わせるほどだ。それと、私と同じで太っていたことが一番気になった。」

     これならもう少し心理状態も状況も分かるだろう。・・・ついやってしまった。気になる文章をす
    ぐ自分なりに直したくなるのだ。ちなみに私、翻訳本は全文書き直したくなるくらい苦手。

   限りある人生 輝いて堂々と 1/9  52才
  
この投稿人、「ちまたにツッコミ」ではおそらく2度目の登場である。おそらく、というのは、前
    回ツッコんだ投稿の時の名前を覚えていないのだ。しかし、年齢はあっているし、何よりも動
    かぬ証拠がある。

     山陽新聞にて半年間連載されていた医者のコラムを読み、特にその最終回について書か
    れているのだが、そこには、限りある人生を「死ぬまでしっかり生きること」とあったのだそうだ。
     投稿人は自分の理想の年の重ね方(要するに、いかにも老人のような老人になるのではな
    く、趣味のテニスをずっと続けられるような若々しい老人になりたいとか)と合わせて、とてもこ
    のことに感動したのだそうだ。
     

     「ずっと遠い将来、「おばさん、どこにお出かけ?」と聞かれたら、ステキ
    なテニスウェアを着てサングラスをかけ、真っ赤な車に乗って「テニスに
    行って来ます」と答えたいです。ああ、かっこいいね。

    出たな。自画自賛プラス確認口調。このフレーズに心当たりがある方もいるかもしれない。
    この投稿人、間違いなく
12/19の投稿人のはずだ。
     自分で作った妄想に浸った上に自分自身に確認する、といった変わったクセの持ち主で
    ある。一般的に、こういう場合は「ああ、かっこいいな、そんな生活」というように語尾は「ね」で
    はなく「な」になるはずである。それがことごとく「ね」になっているからついツッコミたくなるの
    だ。
     この投稿人、この手法でこれから活躍しはじめるかもしれない。目が離せないぞ。

     ふるさと守る心遣い大切に 1/10  24才
  
岡山を離れて6年になるという投稿人。帰郷のたびに、一人で表町商店街のあたりを散策
    するのが日課になっているそうだ。

     「商店街の品々を手に取ってみること、それが年に一度の岡山散策の楽
   しみです。」

    手に取ってみることか。みるだけか。買わないのか。まあ、手に取ったものをいちいち買って
    いたんじゃキリがないが。
     この投稿を読んだ時、てっきり投稿人はジイさんだと思いこんでいた。24才。やけに老成し
    た青年ではないか。
     表町商店街をご存知ない方に説明しておくが、けっして人がわんさかいるような商店街で
    はない。活気があるのは一部だけで、後は閑散とした、そんな寂しい商店街である。
     こんな中、店を一つ一つゆっくりと楽しむように見て歩き、時には目に止まった商品を手に
    取っては物思いにふける投稿人。
     グレーの着物にちゃんちゃんこを羽織り、頭はボサボサ、黒い丸メガネをかけたちょっと、
    いやかなり時代錯誤的な投稿人を想像するが今時そんなヤツはいないか。どちらにしても
    挙動不審だ。しかし悪気はないのだ。商店街店主の方々、見守ってやってくれ。これが彼
    の楽しみなのだから。   

    チャボの手術成功し 一安心 1/12 63才
  
自宅に何羽も飼っているチャボの一羽がケガをしているのを発見した投稿人。
    えさをやるために小屋に行くと白いメスのチャボが倒れていて、驚いて足を見ると、止まり木
    を支えている木の根っこに長く伸びた爪がからまり、ぬけなくなっていたらしい。何とかそれ
    を取って、根っこから離すことができたが、地面に降ろすとまだひょろひょろと歩いている。
     投稿人は近くに住んでいる娘と二人がかりで何とか爪を切ったが今度は血がでてきたの
    だそうだ。
     ここで、投稿人は本に「ヨモギに消毒と止血の効果がある」、と出ていたことを思い出し、そ
    れをやってみることにした。すると、無事出血も止まり、足も落ち着いてきたので小屋に離して
    やると、そのチャボは仲間と一緒にえさを食べ始めたのだそうだ。思わず目頭が熱くなった
    投稿人であった。
     そのことで投稿人は自分を反省するとともに安堵する気持ちをこう締めくくっている。

    「とにかく手術?が無事成功して本当によかったと娘とともに喜びました。」

    断っておくが、今回は半疑問文についてツッコミたいのではない。半疑問についてツッコむ
    のはもうやめたのだ。キリがないからな。今回私が反応したのは「手術」の部分である。

     どこが手術なんだ。どう考えてもただの「手当て」、もしくは「治療」ではないか。
     それを安易に「手術」と言い、それに自信がないものだから半疑問形で逃げる。そんな姑息
    さがまかり通る半疑問形がやっぱり私は嫌いだ。

    ・・・・結局半疑問形に反応しているようだ。
    

                

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