作 詞/作 曲 編曲
GLORY DAYS |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
平凡 |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
ローリング・ボーイズ・ タウン |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
Rain |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
ハワイへ行きたい |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
サヴォタージュ |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
帰郷 |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
昼グリル |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
消えゆく想い |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
ジェシオ'S BAR |
大江千里/大江千里 | 大村雅朗 |
ジャケがモノクロのせいか、全体的にモノクロの印象を受けるアルバム。
また違った大江千里が聴けます。(当時の音楽雑誌で本人のレビューがあ
ったのでそれも抜粋しておきます。 「 」内の太文字です)
「GLORY DAYS」
パワーを感じさせる曲。
「これは最初は『太陽へ歩こう』みたいな感じで書いた詩から始まったもの。目立たないとこ
ろにいても、いつか輝く時があるんだ。アルバムで結局最後に出来たんです。普段そう、僕自
身も愛の無さって日々感じてて、そこから素直に『愛だけが今力になる』というわけです」
「平凡」
歌詞に注目。断片的な、無駄な表現を削って削って書かれたような感じの歌詞はちょっと難
解。
「映画を撮るみたいに言葉で映画を撮った感じの曲ですね。平凡っていう字のシンメトリック
な安定感がいいんですよね。それが詩と曲と僕の声に混ざって在る、というね」
「ローリング・ボーイズ・タウン」
聴いててとても楽しい気分になる曲。このアルバムでは異質な感じかも。
「これは、まあ、いつもいろんな意味で転がっていたい、ということですよ。僕が道歩いてた
ら、子供が「うわっ、『1234』のオジチャンやぁ。♪ローリングボ〜イ・ロ〜リング・タウ〜ン♪て
歌いながらついて来てくれたらいいなあ、とかって思って作った」
いや、私ならついてくけど。ダメっすか。
「Rain」
彼女とケンカして怒らせてしまい、雨の中、「行かないで」と引き止める、という歌詞。
彼自身、日々の生活でストレスが溜まっていたようで『こんな風に雑に雨の夜にきみを抱きし
めてた』のが発端らしいんだけど、
「雑に抱きしめる」って表現がいいですね。オンナはこういうとこ分かっちゃうんだよ。
「ハワイへ行きたい」
行きたいねえ、ハワイ。「指の間のざらつく砂で構わず店に入る」ってとこに妙に納得。
「このシュールな明るさはどこから来るんだ、という感じなんですよ。ニューヨークでもロサン
ジェルスでもない、ハワイへ行きたいんだ、というね。結局一番贅沢なのはメイド・イン・ジ
ャパンだ、と。これを反戦歌と取って頂いても結構ですけど。しかしこの曲、スタジオで歌っ
てる時、気持ちよかったなぁ」
反戦歌・・・。そう思ったことなかったです。ハイ。
「帰郷」
「ぜひCDでピアノのゴトゴトいうペダルの音と僕のボーカルのハーッっていうブレスのナマ
ナマしい音を聴いて下さい(笑)」
私にとってこのアルバムで特に印象の強い曲がこの前の曲「サヴォタージュ」から「帰郷」
「昼グリル」「平凡」。他の曲ももちろん入っているのに、印象ではこの4曲がぐるぐる回って
いる感じがしています。その他の曲は別のアルバムにもすんなり入れそうな気がするんだ
けどこの4曲は「違う」感じがするからかな。
「昼グリル」
「やさしそうなふりをしてキズつけている」「苦しそうなふりをして苦しめている」とか、日頃
思い当たることがポロポロと。^_^;納得するしかないですね。
「ずっと使ってたスマイル・スタジオで取る昼食に、ミックス・グリルっていうのがあった。面
白いでしょ、この言葉のリズム。別に昼食の話の歌じゃないけど、この曲のユーモアは分か
ってほしいですね」
「消えゆく想い」
一番千ちゃんを感じさせるバラード。どこかで聴いたことがあるような。この中で好きだった
人のことを「もう二度と逢えないけど、愛した時間を誇りにしたい」と書いてるんだけど私はま
さにソレ。別れたからって相手を悪く思えないし、好きな人はやっぱり「好きな人」として誇り
に思えるもの。それを千ちゃんも書いてくれてるのが嬉しかったです。
「一番自分らしい詩の世界かも知れないですね。僕の永遠のテーマ。個人的なね。この
タイトルって、洋楽のシングルを買い始めた頃の邦題ってあるでしょ。気恥ずかし〜い、みた
いな。その気恥ずかしいけど、好きなんだなぁ、という、あの頃の想いを意識してるんですね」
「ジェシオ's BAR」
ここに行ってみたい!聴いた人なら思うハズ。
「この曲が最後っていうのは意味があるんです。つまり、何年か経ってから意味の分かる
曲だと思うんですよ。これは僕にとってのね。だから、聴く人のことは考えてないのかも知
れない。この曲で、僕の年代の重みと軽さを出せたと思うんです。それと、昔、代々木上
原でね、高見山が子供抱いて歩いてるの見たことがあったんですよ。その時の彼って、普
通で素敵だった。よし、いつかこれをロックにしよう。ジェシィ→ジェシオと移行した。この移
行具合が、まさにロックなんですね(笑)」